バイアススプリング
一方向形状記憶効果を示す形状記憶合金に、加熱時ばかりでなく冷却時にも形状変化するように、コイルばね、板ばねなどを用いて外部応力を負荷して、二方向動作を繰り返し行わせるためのばね。
一方向形状記憶効果を示す形状記憶合金に、加熱時ばかりでなく冷却時にも形状変化するように、コイルばね、板ばねなどを用いて外部応力を負荷して、二方向動作を繰り返し行わせるためのばね。
物体の弾性または変形によるエネルギーの蓄積などを利用しることを目的とする機械要素。発条、スプリング、弾機、弾條などともいう。
重ね板ばねを構成する板。
重ね板ばねの中心のことで、一般的にはこの部にセンタボルトあるいは胴締めなどが施されている。
薄板ばねに、ナットを取り付けてある締結部品。類似のものに押込みばね板ナットがある。
ばね板の物理的性質が方向(材料の巾、長さ方向)によって異なること。単に圧延方向をいう場合もある。
ばねを支えるもの、ブラケットなどのことで、圧縮コイルばねなどではカップ状のもの、ねじ込み式板などが用いられている。
ばねの弾性または変形によるエネルギーの蓄積量のこと。
一般に、ブリネル硬さ、ビッカース硬さ、ロックウェル硬さ計などの値で、ばねの形状、使用目的などの関係上色々な方法で比較評価している。また、やすりかけによって削れる程度で硬さを比較している場合もある。引張強さや単にこわさをいう場合もある。
レールを枕木に打ち込んで止める弾性がある釘。
ばねを機械などに取付けること、または組付けられたばねのこと。
ばねの作用を利用したクランプやはさみ形をしたばねの総称。
精密機器用薄板ばね材料の長期クリープ変形量を短時間に推定・評価するための特性値。
炭素系、Si-Mn系、Mn-Cr系、Cr-V系などの鋼で、主として熱間で重ね板ばね、コイルばねなどに成形して、熱処理を施してばね性を付与する鋼。
ばねの作用を利用して緩み止めをさせる座金の総称。波形・歯付・皿ばね座金などがある。
摩擦ばね(輪ばねなど)の軸方向荷重に対して、外輪・内輪が伸びおよび縮むときの工程のこと。
材料、ばねなどが持つばねの性質を調べる為の試験機の総称。ばね荷重測定機のこと。
コイル平均径と材料直径またはコイル半径方向の幅との比率。
ばねに用いる線または線材の総称。ピアノ線、鋼硬線、ステンレス線、オイルテンパ線、りん青銅線などがある。
ばねを選別・分類(良否判定)する機器または装置のこと。
ばね特性を測定する機器の総称。荷重試験機、硬さ試験機、耐久試験機などがある。
棒台枠を跨いで軸箱の上に載り、担いばねの胴締を受ける金具ばね鞍ともいう。
圧縮コイルばねの座、重ね板ばねの目玉部、引張ばねのフック部のようなばねの端末部のこと。
ばねなどの端末を研削することの総称。
圧縮コイルばねなどのばねの端末(座部)を研削する機械。縦型横型、更に両端面、片端面研削機構などの機械がある。
ばねに単位の変形を与えるのに必要な力またはモーメント。
ばねに加わる荷重とそれによって生じる変形との関係。荷重特性ともいう。
重ね板ばねのばね板が相互に離れることや、横ずれ防止などに用いるクリップに用いるボルト。一般にクリップボルトのこと。
荷重特性などのことからばねを組み合わせ、筒などの容器状のもの、あるいはばねとばねを並列に組み合わせたばねのこと。
ばね軸線に垂直方向のばね荷重。
ばねが負荷されたとき変形が生じる、この時の変形量のこと。
重ね板ばねの親板の端部を目玉のように丸めた部分のこと。
ばねに質量が加わった時ばねが変形する。この変形量をばね特性に換算して重さを測定する秤。
ばねをつかむ装置またはその一部のことで、一般に加工機から搬送するときに用いられる。
コイルばねの中心線を含む断面で互いに隣合うコイルの中心線に平行な材料断面の中心間距離。
引張ばねのフックのこと。
ばねとばねが絡み合ったものをほぐす機器のこと。振動や回転運動などを用いた機構のものが多い。
ばね用として用いられる黄銅は、Cu60~70%、Zn30~40%のα個溶体のもので、導電性が良い為、電気部品に多く用いられている線。引張強さは最高780N/mm程度である。
クロムとバナジウム含有率の高い鋼種で一般にオイルテンパ線で用いられている。弁ばねに多く用いられている。
ばね用のステンレス鋼にはオーステナイト系、マルテンサイト系、析出硬化系があり、耐熱性、耐食性に優れている。これらの帯状の材料のこと。
耐熱性、耐食性に優れている。冷間圧延されたものが多い。ステンレス鋼線には、オーステナイト系、マルテンサイト系、析出硬化系などがある。この他フェライト系があるが、ばね用には用いられない。
ばね用に用いられる線、または線材の総称。硬鋼線、ピアノ線、ステンレス鋼線、オイルテンパ線などがある。
ばね用に用いる帯状のもの板材の総称。コイル材、フープ材などという。 ばね用シリコンクロム鋼線2455クロムとシリコン含有率の高い鋼種で、一般にオイルテンパ線で用いられている。耐へたり性に優れている。
一般的には常温から200℃付近までは焼入れ焼き戻しをした低合金材料が用いられ、300℃~400℃程度ではステンレス鋼、低合金鋼、工具鋼があり、400℃を越える温度などではNi基、Ni-Co基、Co基超耐熱合金が用いられている。これらの帯状のばね用材料のこと。
300~400℃まではステンレス鋼、低合金鋼などが優れているが、それ以上では強度低下が著しいので、鉄基超耐熱鋼、ニッケル基超耐熱合金、コバルト基超耐熱合金などの鋼線を使用する。この鋼線をばね用耐熱鋼線という。
古くはGerman-Silverあるいは洋銀、現在ではnickel-silverと呼ばれる。Cu-Ni-Znの三元素合金で、美しい銀白色を有している。導電性は他の銅合金より低いが、耐食性は黄銅より良い。用途はリレー、スイッチの部品など。
りん青銅は、Cn-Sn系の代表的なばね材料で古くから用いられている。ばね性は黄銅より優れ、低温焼きなまし型ばね材料である。用途はスイッチ、リレーなど。
圧縮コイルばねなどのからみをほぐすための装置または機械。
ばねの弾力のこと。(跳ね返す力)
重ね板ばねの端末に取付けられ、ばねの変形に追従しながら、ばね荷重を受ける役目をする金具。
圧縮または引張のばね作用を利用して、常時一定の力を得るように設計、加工された輪状のばねの総称。止め輪やホースクランプなどがある。
ピッチが一定でない圧縮コイルばねなどのピッチのこと。漸進ピッチともいう。
ばねを研磨材などと一緒に容器に入れて回転または振動し、ばり・スケールなどを除去し、ばねの表面を清浄にする加工。
半楕円のような形状をした重ね板ばね。弓形ばねともいう。
急激な反動を回復させるために用いるばねの総称。バイアススプリングやコントロールスプリングのようなもののこと。
引張ばねのフック形状のことで、フックが半円状のもの。
ショットを施す時間のことで、投射角、ショットの大きさなどと並んで重要な条件の一つ。
ショットピーニングを施す時のドラム型躯体(回転式)のこと。
ショットピーニングを施す時、ショットを投射する噴射口で、投射方式には羽根車式とノズル式があり、ノズル式に使うもののこと。
ピアノ線材を用い、通常パテンチング伸線など冷間加工して仕上げられた鋼線。冷間成形コイルばねの一般的な素線。
コイリングマシンなどの巻き付け用芯金が、コイリング後、毎回出入り運動する機構の芯金。
熱間圧延後、所定のサイズによって引抜き加工されたばね鋼を成形し易くするために最終焼きなましを施したばね鋼。
熱間圧延後、所定のサイズにダイスによって引抜き加工されたばね鋼
計器用などに用いられている非接触形の渦巻きばね。
ピストンリングそのものをいう場合と、ピストンを作動させるコネクチングロッドを止めるための止め輪をいう場合とがある。
荷重-たわみ線図のばね特性が直線でないばね。
センタボルトまたはセンタピンの位置がスパンの中央にない重ね板ばね。
ビッカース硬さ試験において用いた試験荷重を(Kgf,N)永久くぼみの表面積(mm2)で除した値。
圧縮ばねの端末形状のことで、豚の尻尾のようにコイル径より徐々に小さく巻き終わった端末のばね。
コイルばねの中心線を含む断面で、互いに隣合うコイルの中心線に平行な材料断面の中心距離。
コイルばねの材料の中心線が、ばねの中心線に直角な平面となす角。
コイルばねなどのピッチをコイリング時に修正またはコイリング後に所定のピッチに修正すること。
コイルばねなどのピッチを形造ること。
ピッチを成形させるための工具の総称。コイルを押し出してピッチ付けを行うフィンガ式と、くさび形ツールを押し込んでピッチ付けを行うくさび式とがある。
巻いた先端が口空きになっていることで、コイルスプリングでは、端末に座部がなくコイルピッチそのままで終わっているもののこと。
コイリング時にピン型形式のものを使用せずにローラを用いてピッチを決める場合の円筒状のもの。
材料が外力を受けて伸ばされようとするとき、材料内に起る応力。
軸線方向に引き伸ばすように働く荷重。
コイル中心線の方向に引張荷重を受けるコイルばね。引きばねともいう。引張り鍵部(フック)の形状は色々ある。
コイル中心線の方向に引張荷重を受けるコイルばね。引きばねともいう。引張り鍵部(フック)の形状は色々ある。
引張試験機えを用いて試験片または製品を徐々に引張り、降伏点、耐力、引張強さ、降伏伸び、破断伸び、絞りなどを測定する試験。
最大引張荷重を平行部の原断面積で除した値。降伏後に試験片が耐えた最大の荷重が、上降伏点より低い材料については、降伏後の最大荷重を平行部の原断面積で除した値とする。
引張強さに対する降伏点(通常は上降伏点)または耐力との割合。
主として引張荷重を受けるばね。
引張ばねを試験する機械の総称で、引張荷重試験機や耐久試験機などがある。
引張コイルばねのコイル部およびフック部を成形する機械。
引張ばねなどのような引っ張るためのフック(鍵形部分)
材料が繰返し荷重などを受け、疲労現象を発したとき発生した亀裂(クラック)のこと。
疲れ破壊を生じるまでの応力繰返し回数。
材料に繰返し応力が生じたとき、繰返し回数が増加することによって材料の強さが低下し破断する現象。
疲労によって破損または損傷した破面のこと。クラフトグラフィなどによって伝播状況を調べている。
外力を与え、次いで負荷を取り去り放置しても完全には原形に戻らないで残るひずみのこと。へたりともいい、ばねの場合、静的、動的、並びに温間へたりなどがある。
引張コイルばねのフックの内側間の長さ。一般的に引張コイルばねの長さのこと。
電動機、発電機、ダイナモなどにブラシを保持しているばねで、通常は圧縮コイルばねが用いられている。
ばねの材料の種類からいう名称で、合成樹脂材料を用いた合成樹脂ばねのこと。
ショットブラストに使用するノズルのこと。
硬さを表す方法の一種。試験材料に焼入れ鋼球を押付けた時、出来たくぼみの表面積を押付けた荷重で割った値。
冷間成形ばねで、主に低温焼きなましと同じ目的の処理をすること。この加熱によって表面は黄色または青色の酸化膜を生じる。
ブレーキの制動力や時計の動力を調整するばね。シューの間に用いる引張ばねや、時計の動力には薄板ばねやぜんまいばねが用いられている。
常時荷重を受けるばね(主ばね)と、荷重の増加とともに補助的に働くばね(補助ばね)とで構成される重ね板ばね。
材料のうちに恒温変態処理し、組織をベーナイト組織にした帯状の板材。硬さは320~450HV程度が一般的。焼入れ鋼帯に比べて成形性がよく靭性に優れている。
全く同じ条件のもとに作られた数個の試験片で、それぞれ異なる大きさの繰返し応力を与え、破壊までの応力繰返し数を求め、S-N線図を描き判定するための試験。
縦軸に応力、横軸に破壊までの繰返回数をとって表した線図。S-N曲線ともいわれる応力-繰返曲線の一つ。
髪を止めるためのピン(ばね)で、1~2まき巻いた松葉状のねじりばねで、ヘアーピン、安全ピンなどともいう。スナップリテーナをいう場合もある。
内径・外径または中心径の実測値の平均のこと。コイルばねなどでは設計式に用いられる。
コイルばねの線断面中心から線断面中心のピッチの平均値。
線材を圧延またはダイス引きを施して加工された平板状の線。
平形の鋼線を巻いて成形した円盤状のばねの総称
平形の鋼線を巻いて成形した円盤状のばねの総称
並列に重ね合わせたばねの総称で、皿ばねなどでは2枚3枚と重ねて所定の荷重を満足させている。
並列に重ね合わせたばねの総称で、皿ばねなどでは2枚3枚と重ねて所定の荷重を満足させている。
ばねなどを並列に積重ねることで、皿ばねでは、凸面側と凹面側とを組合わせて積重ねること。
並列に組合わせた(配置された)ばねの総称。
銅基のばね材料。非磁性、耐食性、耐摩耗性、耐疲れ性に優れており、さらに溶体化処理された状態においては、靭性に富み複雑な形状に加工することができる。また、電気伝導度も高い。線、板ともに精密機器分野に用いられている。
重ね板ばねのばね板の端部を丸く巻いた部分のことで、ほぼばね板の中心線上に目玉の中心がある巻き方の目玉形状。
弁を閉じさせるためのばね。また、エンジンの吸排気バルブを支え着座力を保持、カムの揚程曲線にそってバルブを開閉させるためのスプリング。高温・高荷重・高速の繰返しを受ける。
弁ばねの力を弁に伝えるための部品。
内燃機関に用いる鋼線のことで、弁ばね用ピアノ線、シリコンクロム鋼オイルテンパ線、クロムバナジウム鋼オイルテンパ線、炭素鋼オイルテンパ線などがあり、丸や異形断面線が用いられている。
給水、給油などのホースを破裂防止のために被せる長い螺旋状のもの。(長い圧縮コイルばねで、密着巻きとピッチ付きとがある)
材料の弾性限界内で縦方向に荷重を加えた時、縦ひずみと横ひずみとの比。
プログレッシブ重ね板ばねにおいて、荷重の増加とともに補助的に働くばね。
プログレッシブリーフスプリングなどにおいて、荷重の増加とともに補助的に働く補助ばねと主ばねとの接触点。
ばねのへたり防止を目的に、低温焼きなまし温度程度で行うセッチングのこと。