用語集(ら行)

離脱荷重

圧入した重ね板ばねなどのブシュを逆に取り去る時の荷重のこと。振動などで抜け落ちないための保証試験などに用いられる。

リバウンドストローク

懸架ばねにおける常用荷重時からリバンブストッパに止まるまでの工程。ロアーバンブストロークともいう。

リブ付ばね鋼

ばね鋼の肉厚を厚くしないで剛性や強度をもたせるために材料面に助材を設けたもの。

両振応力

正負の等大値間を繰り返す応力(平均応力が0の場合)のこと。

両振曲げ応力疲労限度

両振り(正負の等大値間を繰り返す応力)曲げ応力が作用するときの疲れ限度。

両端研削

ばねなどの両端を研削すること。

リラクゼーション試験

試験片を一定の温度に保持し、これに速やかに荷重を加えて、既定の初期荷重またはひずみに達した後、全ひずみ一定の条件の下で、荷重の時間的低下を測定する試験。引張リラクゼーション試験が多く用いられている。

リラクゼーション線図

残留応力と時間、または荷重低下率と時間の関係を表す線図。

リラクゼーション測定

荷重低下率、残留応力などを測定することで、一般に測定した結果、時間と低下率をリラクゼーション曲線として表している。

リラクゼーション値

荷重低下率ともいわれ、初期荷重に対する減少した荷重の百分率。

リレー用ばね

コイルを励磁すると、接触子が直接または間接的に接点の開閉を行う装置・機器の開閉部分に用いるばね。接点ばねともいい、銅合金材の薄板ばねが多く用いられている。

リングスプリング

圧縮または引張のばね作用を利用して、常時一定の力を得るように設計、加工された輪状のばねの総称。

冷間圧延

常温で圧延すること。薄板ばね用材料のほとんどがこの工法。

冷間圧延鋼帯

常温で圧延した鋼帯。

冷間圧延ばね鋼

熱間圧延後、所定のサイズに冷間圧延したばね鋼。

冷間成形

常温で加工、成形すること。小物ばねではこの加工方法が多い。

冷間成形ばね

ばねの成形方法からいう名称で、常温で成形するばね。小物ばねの大半がこの種の成形方法である。

冷間引抜き

常温で引抜き加工をすることで、一般には常温でダイスを通じて引抜き加工をすること。線材、鋼管、棒鋼などの成形加工に用いられている。

冷間引抜き線

常温でダイスを通じて引抜き加工した線の総称で、硬鋼線、ピアノ線などがある。

冷間成形重ね板ばね

重ね板ばねの冷間成形する部分のことで、一般的には端末形状反りや巻きの一部などがある

連環の取付け

重ね板ばねの端末に取付けられ、ばねの変形に追従しながらばね荷重をうける金具を取り付けること。

連続式ショットピーニング

ショットピーニングを連続加工することで、一般的にはコンベヤ式である。

ロックウェル硬さ

ロックウェル硬さ試験機において、前後2回の基準荷重における圧子の侵入深さ(h)からHR=a-bhで算出される値。a、bはスケール毎に定められた固有の値