ダイアフラムスプリング
皿ばねの内側に、中心に向かう複数の舌片状のレバーを形成し、作動時には外周およびレバー基部を支点としてばね作用をするばね。内径側に切り込みのある皿ばね。
皿ばねの内側に、中心に向かう複数の舌片状のレバーを形成し、作動時には外周およびレバー基部を支点としてばね作用をするばね。内径側に切り込みのある皿ばね。
重ね板ばねの子ばねの端面を台形に切断した重ね板ばねのこと。また、この台形に切断された端部を三角かいさきともいう。
センタボルトまたはセンタピンの位置がスパンの中央にある重ね板ばね。
楕円形断面線(卵形)の異形断面線を用いたコイルばね。一般に断面内剪断応力や密着長の関係から弁ばね用圧縮コイルばねなどに用いられている。
楕円のような形をした重ね板ばね。
長方形断面の材料の長辺が、コイル中心線に平行な円錐コイルばね。
懸架方式から分類した重ね板ばねのことで、左右の車軸を結ぶ車軸にそれぞれ板ばねを前後左右に取付ける方式の板ばね。
弾性限度内における応力とひずみとの間の一定の関係のこと。
樽のような形をした(中央部が両端部の径より大きい)圧縮コイルばね。
樽のような形をした(中央部が両端部の径より大きい)ばねの総称。薄板材を用いて竹の子の形に成形されたものもある。
AHLE社(独)開発の樽型テーパコイルばね。密着高さが低くでき、線間接触無く非線形特性が得られる。これに対して鼓型テーパコイルばねをMaxiblocSpringという。
ばねに荷重を加えたときばねの両端の相対的変位。
ばねに作用する荷重によって、ばねの一点が変形によって移動する量を測ること。荷重とたわみの関係を測定すること。
フックの法則の成り立つひずみ(または応力)の限界内における応力/ひずみ(物質定数)のこと。弾性率ともいう。
一定の温度に熱してハンマ、ロールなどの工程を施し成形されたばね鋼。ばね板や大物コイルばねの端部成形などに用いられている。
CFRP(カーボン繊維)を素材に用いたばね。
鉄道車両などの車体を支える重ね板ばね。
コイル端部のコイル径を順次小さくした引張ばね。一般にフックの安全を考慮してこの様な形状にする場合や、フック部をボルトや別の金具にする場合にこのような形状にすることが多い。
主として圧縮コイルばねの端面に施す研削加工。ばねの両端を研削した形状を両端研削という。
作用する力の大きさと回転の軸からの作用線までの垂直距離との積のこと。力の能率ともいう。
試験片に加わる引張荷重を試験片平行部の原断面積で除した値。単に応力ということもある。
ばねなどを直列に積重ねることで、皿ばねでは凸面側と凸面側、または凹面側と凹面側とを組み合わせ積重ねること。圧縮コイルばねでは、ばねの上にばねをのせる形式のこと。
直列に組み合わせたばねの総称。
直線と直線、直線と平面あるいは平面と平面の組合せにおいて、何方か一方を基準としてその基準に対して直角な直線、あるいは平面の狂いの大きさのこと。圧縮コイルばねの場合、倒れのこと。
無限回数の繰り返しに耐える応力の上限値。疲労限度、耐久限度ともいう。
疲れ破壊を生じるまでの応力繰返し回数。
反復する応力によって生じる破壊に耐えうる強さ。
ばね作用を利用して緩み止めをさせる軌道(レール)の継目板に用いる座金。
自動車などの車体の振動を減衰させるもので、操縦性、安定性を目的としている。
ばねの形からいう名称で、つづみ形をした圧縮コイルばね。
鼓形をしたばねの総称
重ね板ばねの板の積重ね高さ、あるいは楕円ばねの高さのこと。
車両の車軸間にかかる荷重差を減らすために用いるばね。
竹の子ばねや特殊形状のばねの一種で、荷重がかかると互いにコイル面に接して摩擦しあえるような断面を有するように加工した、内外2つの蔓巻きばねなどのこと。
板ばねのリーフ端部や、コイルばねの座部を圧延あるいはグラインダなどでテーパ加工を施した端部形状の総称。
材料の直径が逓減しているコイルばね。ミニブロックなどが代表的なばねである。
テーパ棒鋼(巻き始め部の線径と巻き終わり部の線径が異なる)を用いた圧縮コイルばね。樽型、鼓型のものもある。一般に熱間成形されている。
テーパー線(材料の直径が逓減している線)を用いた圧縮コイルばねの総称。熱間成形が多い。円筒形のほか、樽形、鼓形などがある。
重ね板ばねの補助ばねの開先部がテーパになっているもの、あるいは全体がテーパになっている補助ばねのこと。
ばね板のテーパに加工された部分の長さのこと。
他部品との取付け部を除き、ほぼ全体にわたってテーパが施してある板ばね。より均一な応力分布を得るため、放物線状にテーパを施す場合もあるので、パラボリックリーフスプリングともいう。
内部応力の除去または材料の弾性限、耐力、疲れ強さなどの諸特性の改善と形状の安定化を目的として行う低温加熱処理。ブルーイングともいう。
たわみが変化しても力がほとんど変化しない密着型のぜんまいで、家電用コードリールなどに用いられている。
たわみが変化しても力がほとんど変化しないばねで、一般的には定荷重ぜんまいのことをいうが、それ以外に引張コイルばね形のばねをU字形にたわませ定荷重ばねとしている場合もある。
定尺の丸棒を用いて加工された圧縮コイルばね。一般に熱間成形されている。
一般にたわみが増すと荷重も増加する場合が多いが、この場合たわみが増加しても荷重が減少方向に働く性質のこと。
コイルばねなどのピッチ角が元から先端にかけて徐々に減少するピッチ。不等ピッチをいう場合もある。
焼き戻しの際に鉄鋼の表面に現れる酸化膜の色のこと。
ねじりを利用する棒状のばね。スタビライザバーもこの種のものである。
トーションバーの回転体、回転体表面、伝動軸などの軸中心を表す直線。
トーションバーの端末のことで、一般に本体直径より大きい。セレーションやスプライン加工されたり、四角や六角などに据え込まれたものがある。
トーションバーは一般的にアームを伴ったものが多く、そのトーションバーの無トルク状態における長さのこと。
トーションバーの端から端まで全体にわたっての長さ。
線を何本か束ねて一本の素片にして成形したトーションバーで、特殊用途のねじり棒のこと。
トーションバーのばね特性を計算する基礎となる長さで、つかみ部の影響を考慮したもの。
トーションバーの軸柄部、または取付け部のこと。
トーションバーに単位のたわみ角を与えるために必要な力またはモーメント。
トーションバーを固定部あるいは作動部に本体とフランジを接合させたもので、一般に小判型の取付穴のあるものが用いられている。
コイルばねのコイル部および腕部を成形する機械のこと。コイリングピンを用いた方式とスライド式芯金を用いたコイリングマシンがある。
ショットピーニングを行う際、鋼線、鋳鋼などの粒を被加工物に投射させる角度。
ショット(鋼線、鋳鋼などの粒)の運動方向と加工面とのなす角度のこと。
並列に組み合わせた圧縮コイルばねのこと。
圧縮コイルばねの内径部に入るような外径のばねを2個以上挿入組合せしたばね。
動荷重に対するばね定数。動ばね定数は共振点の円振動数の二乗に振動質量を乗じたものに等しい。対角線ばね定数ともいう。
ばねの使途による分類のことで、一般に時計ばねとは駆動用に用いるぜんまいと調速機に用いるひげぜんまいとがある。
主に時計に用いられる動力用接触形の渦巻ばね、非器用接触形の渦巻ばね(ひげぜんまい)、たわみが変化しても力がほとんど変化しない密着巻きのぜんまい(定荷重ぜんまい)などのこと
リング状の止め具の総称。
ねじりばねなどの取付け角度のこと。
ばねなどを機械などに取付ける時の荷重のことで、一般にある程度のたわみを持たせて取付ける。
ばねなどでは、一般に圧縮コイルばねの取付長さを取付高さといい、引張コイルばねでは取付長さといっている。
引張ばねなどのフックを二重にしたもので、一般的には二重巻き起こしなどのフックのこと。