特注ばねと標準ばねはどちらの方がお得に発注できる??
いつもご愛読いただきありがとうございます。
本日のコラムでは、標準ばねと特注ばねを発注する際に、どちらの方がお得なのかを解説いたします。
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1. 特注ばねとその特徴は?
そもそも特注ばねとはどのようなものか理解が曖昧なかたも多いのではないのでしょうか。特注ばねについて改めて一から丁寧に解説いたします。
「特注ばね」とは、「オーダーメイドばね」や「特注品ばね」と呼ばれることが多く、その名の通り、発注側の図面やイメージに則って制作する受注製作品のことを指します。
そのため、他社がオーダーメイドで発注したばねがカタログなどに掲載されるなどといった状況は起きず、発注側のみが持つ「オリジナル」なばねになることが多いです。
そのようなオーダーメイド品であるが故に、種類や寸法はお客様のニーズ次第で何通りも存在します。
価格に関しては、「特注品」と聞くと、高くなるイメージがある方も多いのではないかと思います。しかし、一概にそうとは言えなく、特注品の方が安く、多くのばねを発注できるケースもあります。こちらに関しては、本コラムの4章で解説していければと思います。
最後に納期に関しましては、発注側の要望するばねの寸法や量によって変動いたします。寸法や発注量次第で納期が短いもので1日、長いもので数週間かかる物もあります。
以上が特注ばねの概要とその特徴です。
次の章では、標準ばねについて解説いたします。
2.標準ばねとは?
特注ばねがどのようなものか分かった所で、もう一方の標準ばねについて改めて一から丁寧に解説いたします。
「標準ばね」とは、「規格ばね」、「規格品ばね」などと呼ばれることも多いです。ばね屋さんや一般的な製造系の通販サイト等が発行しているカタログに一覧で掲載されているような、「規格などが定められているばね」を「標準ばね」などと呼んでおります。
標準ばねの種類は非常に多く、多くの方に使っていただけるように寸法はキリの良い寸法の製品が多いのが標準ばねの特徴となっております。
また、価格は非常に安価なものが多く、安いもので一個あたり数十円のばねなども存在します。安さの理由としては、前述した特注ばねとは異なり、規格が定められているため大量生産ができる点にあります。
また、納期に関しても、在庫があれば非常に短期間で購入することができ、最短で翌日にお手元に届くと言ったスピード感です。
3. 各種ばねの価格の算出方法
まずは、単純明快な標準ばねの方から解説いたします。
標準ばねの価格は、基本的には
購入個数×購入単価 になります。
例えば、一個80円のばねを10個購入する場合には、
80円(購入単価)×10(購入個数)=800円 になります。
単純明快ですね。
大量に購入する際には、同じばねでも購入単価が下がる場合があります。
例えば、上記の例で100個購入する場合には、
31円(購入単価)×100(購入個数)=3100円
と購入単価が下がる場合もあります。
一方で特注ばねの価格の算出方法は少々複雑です。
特注ばねの価格は
(ばねの設計時間+ばねの製造時間)×時間単価 になります。
この式の中で、ばねの設計時間と時間単価は基本的には固定で置いているところが多いです。そのため、価格が変動する部分は製造時間のみになります。
分かりやすくするために、下記、仮で各種数値を設定いたします。
設計時間:1時間
製造時間:1個/秒
時間単価:2000円/時間
それでは、上記条件で10個製作した際、式に落し込みたいと思います。
(1時間(ばねの設計時間)+10秒(ばねの製造時間))×2000円
=2,006円 単価:200.6円/個
となります。
単価だけ見ると少し高い印象を持つかと思います。
ただ、こちら100個注文した際の価格を算出してみたいと思います
(1時間(ばねの設計時間)+100秒(ばねの製造時間))×2000円
=2,056円 単価:20.56円/個
見ていただくと分かる通り、個数が10倍になっているのにも関わらず、総額は50円しか上がっていないのが分かるかと思います。また、単価に関しても10分の1にまで抑えられているといった形になっております。
以上が特注ばねと特注ばねの価格の算出方法になります。
最後の章では、実際に同じばねを特注で発注した際と標準で購入した際の価格を比較し、解説いたします。
4.特注ばねと標準ばねどっちで発注すべき?
特注ばねと標準ばねのそれぞれの価格の算出方法が明確になった所で、実際に同じばねを発注した際の価格差を見ていきたいと思います。
今回、特注ばねと標準ばねの価格を比較するにあたって
・仕様 SUS 外径3 線径0.23 総巻き7 自由長7.5 研磨無し
のばねを
・10個、100個、300個、500個、1,000個、2,000個
製作した際の想定価格を算出できればと思います。
下記表をご覧いただければと思います。
表を見ていただくと、該当製品を10個製作すると標準品だと800円で購入できるのにも関わらず、特注品だと8850円と約10倍の価格差があることが分かるかと思います。
同様に100個、300個製作する場合も標準品のほうが安いことが分かるかと思います。
ところが、500個以上製作する際には価格が逆転し、特注品のほうが安くなる現象が起きます。
製作個数が多ければ多いほど、特注品のほうがお得になり、少なければ少ないほど、標準品での購入の方がお得になる形になっております。
そのため、皆様がばねの発注を検討する際には、個数を確認した上で相談することがコストカットにつながります。
5.まとめ
今回のコラムでは、特注ばねと標準ばねの価格の設定方法とその概要を解説いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
「もっと詳細に価格の設定方法が知りたい」
「特注ばねと標準ばねの特徴をもっと知りたい」
「自社で発注する場合どちらのほうがお得か知りたい」
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