ゼンマイばねについて

 【ゼンマイばねについて】

 

 

いつもご愛顧いただきありがとうございます。
今回は、板ばねの一種でもあるゼンマイばねについてです。
以前のコラムで「渦巻きばね」について掲載しましたが、今回はその補足、隣り合ったコイル自体がお互いに接触している「ゼンマイばね」の特徴と使用例を解説していきたいと思います。
どうぞお付き合いの程、よろしくお願いいたします。


【ゼンマイばねとは?】

弾性の高い素材を渦巻き状に巻いた機械要素で、巻き込まれた渦巻きが、元に戻ろうとする力を機械装置の動力源として利用するばねの一種です。
渦巻き状のばねの一端に外力を加えることで、ばねとして作用します。
山菜のゼンマイの新芽に形が似ていることからこの名がついています。
ばね全体の使用比率で言うとあまり使われていない方ですが、構造が比較的シンプルな為故障が少なく、必要なスペースの割に大きなエネルギーを蓄えることができますので、電力が確保できない場所や非常時においても機械を動作させ続けることが可能です。
省エネで信頼性が高く長持ちするばねです。


【ゼンマイばねの使用例】

接触形のゼンマイは、非接触形に比べて回転角が大きく、機械式の時計や自動車のシートベールト、掃除機のコードリールなど身近なものから大きな産業用機械まで、様々なものを動かす動力源として幅広く使用されています。
世界で最初にゼンマイばねが使われたのは、15世紀のヨーロッパで機械式の時計だと言われています。
日本でも古くは江戸時代からクジラのひげを巻いたものがカラクリ人形に使われていました。
今でも機械式の時計の機構には一般的に使われていますし、昔ながらのねじ巻き式おもちゃなどもほぼすべて同じ仕組みで使われ続けています。
オルゴールもそうですね。
銀行のATM、エスカレーター、エレベーターの前で整列を促す、帯状のものがありますよね。あれを、「ベルトパーティション」「ガイドポール」と呼びます。
あの帯の巻き取り部分にもゼンマイばねが使用されています。


【まとめ】

ゼンマイばねは他にも意外なところで使われているかもしれません。探してみるのも面白いかもしれませんね!
弊社では何種類かの在庫品をご用意しております。
また、受注生産も承っておりますので、自社のニーズをすり合わせながら特注するという選択肢を取ることが可能です。

特注ばね即納.comでは【お問い合わせ・お見積りはこちらから】【お問い合わせ~納品まで】から問い合わせができますので、是非ともご活用ください。