ばねの技能検定について紹介

ばねの技能検定について紹介

 

今回は、ばね製造における技能検定制度について解説していきたいと思います。

日本には様々な職業の技能や知識を検定する国家試験がありますが、ばねの製造においてもそういった技能検定が存在します。

ばね製造の技能検定、どういった技術や知識が試験として出てくるのか。またいつから技能検定が行われているのか。その歴史や内容を見ていきましょう。

そもそも技能検定って何 ?
技能検定制度とはその職業に従事する労働者の技能や知識を検定し、これを公に証明する国家検定制度(国家試験)のことです。
技能検定制度は、職業能力開発促進法に基づき労働者の技能と地位、企業に雇用してもらえる能力の向上を図ることを目的として昭和34年度に開始され現在まで行われています。
技能検定に合格すると1級や特級といった上位等級では厚生労働大臣の合格証書が、その他のものでは都道府県知事、または指定機関名の合格証書が交付され、職種名を冠した「技能士」を名乗ることが出来るようになります。
実施されている職種については令和4年4月1日現在で130職種あり、金属加工や建築、電気関連といった一般的なものからキャリアコンサルティング、ファイナンシャル・プランニングからフィットネスクラブ・マネジメントまで多岐にわたります。
またその時代に合わせて実施される職種は変化しており、近年では眼鏡作製作業や金融窓口サービス業務などが追加され、廃止されたものでは陶磁器製造作業があります。
技能検定試験には1級、2級、3級といった等級を区分するものと等級を区分しない単一等級があります。
またそれぞれの等級ごとの技能レベルが細かく設けられており検定試験を受ける際の目安や検定所有者の技能レベルが分かりやすくなっています。
試験内容はどの職種においても実技試験と学科試験がありその両方を合格することで技能士になることができます。
実技試験では実際に物を作ったり、設備の点検、調整などを行う製作等作業試験、図表や写真を見て状況などを判断する判断等試験、図表の作成や計算などを行う計画立案等試験、3つの中から職種ごとに適当なものを組み合わせて行われます。
学科試験においては、都道府県知事が実施する職種で2級以上、単一等級の試験では多肢択一式と真偽式を組み合わせた問題が50問出題され、3級では真偽式の問題が30問出題されます。
ばね製造の技能検定
ばね製造作業に区分される検定は線ばね製造作業の1級と2級、薄板ばね製造作業の1級と2級があります。
線ばね製造作業での実技試験では主に手作業冶具によるねじりコイルばねの加工、変形カムの選定及びコイリングマシンの調整、ばねの不具合及び発生原因の判定など
薄板ばね製造作業ではハンドプレスによる薄板ばねの加工、フォーミングマシンによるカムの選定と取付け及び調整、ばねの不具合の判定など。
学科試験においてはどちらも共通してばねの性能、ばねの分類、特徴及び用途に関するもの、ばね用語と熱処理、表面処理といったところから材料、品質、電気、製図、安全衛生などが関連して出題されます。
そこから加えて線ばね、薄板ばねそれぞれ受験した方の専門的な知識が求められる問題が出題されます。
まとめ
技能検定の全体的な説明からばね製造の検定まで解説していきましたがいかがでしたでしょうか?
技能検定は製造業に限らず幅広い職業で行われていますので読者のみなさんも是非スキルアップを目指して受験してみてください!
筆者も現在、線ばね製造作業の2級を持っていますのでさらに上を目指して頑張っていきたいです。